環境保護を目的としたREACH分析の概要

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SVHCの分析技術

実験道具

専門分析機関の分析装置

化学物質やさまざまな製品を製造・販売している企業では、自社の扱う製品に含まれる物質について分析報告が必要となるケースが出てきます。RoHS分析やハロゲンフリー分析・フタル酸エステル類分析とともに多くの企業担当者の頭を悩ませている問題は、REACH規則に指定されたSVHCと呼ばれる高懸念物質の分析です。REACH分析の対象とされる高懸念物質は種類が非常に多く、2017年3月に発表された第17次までのSVHC候補は174物質にも及びます。これだけの数の化学物質を正確に分析するには、特殊な分析装置を多数所有していて分析技術に優れた試験分析機関に依頼するしかありません。そのような分析機関で実施しているREACH分析にもいくつかの分析方法があり、粉砕等の処理を施した試料を分析装置にかけることでSVHCの有無や濃度を測定できます。GC/MSとも呼ばれるガスクロマトグラフィー質量分析法は、気化しやすい物質の同定や成分量決定によく利用される方法です。同じクロマトグラフィーの原理を応用した分析方法には、高圧化した液体を用いる高速液体クロマトグラフィー質量分析法が挙げられます。ICP-OESと略される融合結合プラズマ分析法は、高電圧をかけてプラズマ化した気体によって試料を高温に加熱し原子化と熱励起を促す分析技術です。一度に何種類もの物質を分析できる点がICP-OESの利点で、融合結合プラズマを生成するのにアルゴンガスが使われています。この他にも溶液や薄膜を生じる試料に対しては、分光器やタングステンランプ・重水素ランプを使用した紫外可視近赤外分光法と呼ばれる分析方法が適用可能です。以上のようなREACH分析では、試料の種類や分析方法に応じた高精度の検出器も欠かせません。一般の企業がREACH分析を目的にそれらの高価な分析装置を購入するのは現実的でないため、専門の分析機関が利用されているのです。

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実験道具

EUの化学物質規制

EUで実施されているREACH規制は、特定の化学物質の製造や輸入に届出と総量管理を義務づけるもので、製品だけでなく原材料や部品にも規制が及びます。そのためEUと直接の取引がないメーカーでも、REACH分析が必要になる場合があります。

研究

物質の追加があるので注意

欧州において製造、または欧州に向けて輸出を行なう場合にはREACH分析を確実に行なう必要があります。化学物質に関する規制や検査は数多くありますが、REACH分析は対象となる物質が追加され増えていくので定期的な検査を欠かさずに行なわなければなりません。

ウーマン

複数の物質をまとめて検査

REACH分析は特にヨーロッパにおいて製造や製品の輸出入を行う事業者にとっては、必要不可欠な検査だと言えます。検査機関にきちんと依頼すれば170以上ある規制物質の分析を適切に行ってくれる上、随時追加される物質についても適宜に分析が出来ます。

研究

高懸念物質の分析を依頼

欧州連合では化学物質の登録・評価・認可・制限に関するREACH規則と、認可対象候補物質が定められています。認可対象物質を含む可能性のある製品を対象地域に輸出するには、試験分析機関でのREACH分析が不可欠です。ISO17025の試験所認定を受けた分析機関は、REACH分析の依頼先として信頼できます。